羅東運動公園 / Luodong Sports Park
所在地 | 中華民国 宣蘭県 |
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期 間 | 1987~1997 |
面 積 | 50ha |
発注者 | 宣蘭県 |
業務領域 | 基本計画、基本設計、実施設計
現場監理 |
都市の中の公園ライフ
プロジェクトの背景
1987年の台湾、宣蘭県では当時の陳県知事発案で県の骨格となる施設の整備計画がスタートした、我々の盟友である象設計集団が冬山河の計画を行っており、それが縁で羅東運動公園の計画を担当する事となった。
民主化と共に経済が飛躍的に発展し街が拡大し始めることが予測された時期に、地域の人々に対して、特にスポーツリクリエーション機能や都市にやすらぎと憩いを与えゆったりとのびのびと展開する基幹となる公園が求められた。
基本理念
水と緑に囲まれたおおらかな大地の上で、気軽に運動ができる公園を宜蘭県の環境緑化、公園文化のさきがけとして整備する
■台湾の風土、文化、生活に根ざした公園
■緑豊かな環境で競技型ではない気軽な運動の場
■都市緑化のさきがけ
デザインの基本方針
■理念を形に結びつける~翡翠の丘と放射軸線~
本公園が宜蘭県の環境緑化のさきがけとなるように、公園の北側に連なる9つの「翡翠の丘」と、中心から四方八方へ広がる放射状の軸線で構成している。
■中国に伝わる方位と四神「風水」の考え方を反映する~東西南北の軸線と四神台湾らしさを反映するために風水の考えを取り入れ、東西南北の方位を明確にすると共に、各々を青龍、白虎、朱雀、玄武の四神に対応させている。
■水が刻んで創り上げた台湾の風景を形づくる~蘭陽泉から節理護岸~
豊富な地下水を利用した水景をデザインするにあたっては、台湾、特に宜蘭の水と関係の深い名勝をモチーフとして水の一生のストーリーを、日本庭園の伝統技術である縮景や石組などの手法を用い、大きなスケールで展開した。