ツインリンクもてぎ森林活用計画 / Twin Ring Motegi forest multiple use plan
所在地 | 栃木県 茂木町 |
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期 間 | 2002~2008 |
面 積 | 420ha |
発注者 | 本田技研工業 |
業務領域 | 基本計画、実施設計、現場監理 |
企業のCSRとしての森林活用
企業のCSRとして
ツインリンクもてぎは、インディーやモトGPなどの世界的レースが行われるサーキット場である。騒音などの環境への配慮のため、サーキット場の周囲には、多くの森があり、その森を活用する事で、Hondaらしい森への取り組み、CSR(社会貢献)をどのようにアピールしていくかが、このプロジェクトの大きなテーマであった。
徹底した調査
森が持つ精神的、生産的、景観的価値など多面的な価値を調査するとともに、この森ならでは価値の発見のため、植生、地形、水系などの敷地内調査及び広域、他施設との比較調査を徹底的に行った。
多様な森とのかかわり合い
森は森自体がどうあればいいのかという事よりも、その森に対してどのように関わっていくかが重要だと考えている。徹底した調査を元に、多様な価値を発見し、これに対して多様に森と関わる事に可能性を見いだし、様々な活用の方法について検討を行っていった。
プログラムとしてのワークショップ
計画案を考えると同時に、森の活動プログラム開発の一環として、さまざまな実践型ワークショップを展開していった。ワークショップは、ただ森について知ったり、環境育成をしていくだけでなく、大人が森の名嘉で徹底して楽しめる事をテーマに、森の中でお茶会を開催したり、ツリークライミングなどを行い、現在も継続して開催されている。
キャノピータワー
森を知るためには木々の成長の最前線である樹冠を観察する事が有効であり、そのためのキャノピータワーを整備した。高さ20mのタワー2基の間を結ぶ2本の橋からは、樹間、樹冠の両方が楽しめ、施工にあたっては、周囲の環境をいためないよう、徹底した配慮を行った。