高橋建設社屋 / Takahashi Construction Company Office
所在地 | 北海道 帯広市 |
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期 間 | 1994~1995 |
面 積 | 1ha |
発注者 | 高橋建設株式会社 |
業務領域 | 基本設計、実施設計、現場監理 |
協 働 | 象設計集団(建築計画/設計) |
街の中の緑のオフィス
社屋が表現するもの
社屋は会社の理念や、精神を象徴すべきものだと施主と議論を進めた。20世紀の建設会社は北海道の開拓の一翼を担い自然を切り開いて来たが、21世紀の建設会社は「人の営みと自然環境の共生を目指す」と考え、緑に覆われ環境と一体になった社屋を目指した。このコンセプトの実現のため、建築は象設計集団との恊働で進めた。これにより、ランドスケープと建築が手を携える魅力的な空間を実現した。
社員とのワークショップ
計画/設計にあたっては社内ワークショップや社内コンペを開催しここで働く社員の意志が労働環境にも反映されるよう配慮しながら進めた。
風水と4つの庭
風水は土地の持つ「気」から大地の営力を読み取る中国古来の学問である。東西南北を明快な地形で形づくられている土地は、風水では「気」に満ちた魅力的な場としている。十勝は風水の視点で見ると明快な構造を有していることに着目し、本計画では十勝の広域の土地構造をこの庭に凝縮し地形を形づくり、そこに東西南北の4つの庭を配した。
自然の回復
植栽は十勝を代表する3つの森で構成し、山野草も野山から採集し土と共に植栽し、豊かな十勝の自然の育成を目指した。