国営滝野すずらん丘陵公園 こどもの谷 / Takino Suzuran Hillside Government Park Kodomo no Tani Playground
所在地 | 北海道 札幌市 |
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期 間 | 1998~2000 |
面 積 | 1.8ha |
発注者 | 北海道開発局 |
業務領域 | 基礎調査、基本設計、実施設計
現場監理 |
協 働 | Toshiko Macadam(ネット遊具) |
生き物の巣をテーマにした感覚の遊び場
ネイチュア プレイグランド
子供達が自然の中でのびのびと遊べる様に育つ事を目的としてネイチュア プレイグランド がプロジェクトの根幹として位置づけられた。身近に自然とふれあう事の少なくなった今の子供達の多くは、いきなり森に入っても遊ぶすべを知らない事が多い。しだいに森の中で遊べる様になるための5つの段階を計画し、本エリアはその第一段階として計画された。子供達を日々の束縛から心身共に解放し感性を呼び覚まし元気にして森に送り込んでゆくための空間をデザインした。あり塚の塔1/30の模型 光、闇 音、温度、感性を刺激する。
生き物の巣の持つ不思議
遊び場は生き物の「巣」を基本テーマとし,様々な生き物の巣からイメージを冒険的、創造的に、あるものは巨大に展開し、子供達はあたかも小さな生き物になった気持で遊び回る。施設の多くは土と緑で覆われ周りの環境と一体化しており、あり塚の塔、ありの巣トンネル、虹の巣ドーム、空中鳥の巣、フワフワエッグ等によって構成されている。
ファブリックアーティストとの協働自由な形態の創出
虹の巣ドームのネットによる遊びの環境はファブリックアーティストのToshiko Macadamとのコラボレーションによるもので、美しい芸術的な環境に包まれ子供達が育ってゆくよう意図されている。又あり塚の塔の有機的な形態は模型からコンピュータで計測、図化する、トラスウオール工法を駆使した。
空中鳥の巣デッキはヒバの自然木を骨組みとしヤシマットで柔らかな質感を作り出した。