アルベール・カーン庭園 / Albert Kahn Garden

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所在地フランス オードセーヌ
期 間1990~1992
面 積1ha
発注者オードセーヌ県
業務領域基本設計、実施設計、現場施工
協 働象設計集団(建築計画/設計)

移ろいの美



プロジェクトの背景


日露戦争の戦費をまかなうための国債を引き受けてくれたアルベール・カーン氏に対して、明治天皇がお抱えの庭師を遣わして作庭した庭園が、年月を経て管理の行き渡らなく荒廃していた。また、カーン氏は世界を回って膨大な写真を撮っており、そのコレクションを引き継いだ県政府がしっかり保存してきている。その写真のコレクションを展示閲覧できる施設を建設する計画によって日本庭園部分に大きなダメージを招来しそうであるということなどもあわせて、日本庭園改修計画が立ち上がった。
これまでの庭園の管理状況などを踏まえ、日仏の文化交流事業として、計画策定段階から維持管理にあたるフランス側に日本庭園の文化やその基盤、基礎的な技術などを伝達しながら改修を行っていく事を提案した。
プロジェクトは、日仏共同のプロジェクトとしてスタートした。フランス側はオードセーヌ県、日本側は日本伝統文化協会が資金提供した。
日本庭園の文化を過去のものとせず、生きた文化として提案したもの。
巨匠の感覚で作り上げられるものではなく、法則を元に作り上げた庭。

カーン氏の人生を水の流れで表す


日本庭園には須弥山、蓬莱山など仏教や道教などの世界観を象徴的に表現している。また、池や小川などの水を用いずに、石の配置などによって水の流れを表現する枯山水などの手法も用いられてきた。
ここでは、日本の伝統文化に親しみがなくても理解できるカーン氏の人生を水の流れのストーリーとして表現した。
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